新年度ならではの経理部門の業務とキャリアアップの選択肢

4月は多くの企業で新入社員が組織に加わり、新しい風が吹き始める季節です。新入社員にとっても、先輩社員にとっても、新たなチャレンジや成長の機会が訪れることでしょう。本日はまず4月のこの時期ならではの経理部門について話していきましょう。

◆新しい環境に慣れる

どの企業でも当てはまることですが、新入社員は、皆新しい環境で仕事をしていくことになりますので、それらの環境に適応していかなければなりません。経理部門は特にデータや数が溢れていますし、企業によって独自のルールやプロセスがあるケースも多いです。これらを理解し、業務に慣れていくにはそれなりの時間がかかっていくことでしょう。

また、中途採用ではないので、経理の基礎知識が少ない新入社員も多いかもしれません。経理業務を遂行するため、仕訳や会計処理の基本に関する理解を深めるための学びとして、トレーニングや研修など用意されていることが多いことでしょう。

◆実践スキルを身に付ける

上記のように理論を学んだ後は、実務に移る段階になります。データ入力や月次決算、税務申告など、経理部門での業務は多岐にわたります。新入社員は、先輩たちに実践方法を教えてもらいながら自ら手を動かしながら実践的なスキルを磨いていきます。

また、経理部門は他の部門と密接に連携しています。自部署のメンバーはもちろんのこと、他部署のメンバーともコミュニケーションを図りながら業務に取り組んでいくことが求められます。

新入社員はこれらの挑戦に対応して、自己成長を遂げていきます。失敗から学び、改善を重ねながら、経験を積みながらプロフェッショナルへと成長していくのです。

◆経理に閉ざさない多様な経験、マルチタスクが求められる

近年の転職市場では、従来のような専門性に重点を置くだけではなく、マルチなスキルや多様な経験が求められています。この傾向は、変化の激しいビジネス環境やテクノロジーの進化に対応するために、企業がより柔軟で多才な人材を求めていることがうかがえます。最近の転職市場で求められるキャリアについて探ってみましょう。

最近求められている人物像のスキルのひとつとして、単一の専門分野に留まらず、複数の業務を同時にこなすマルチタスク能力が求められています。

企業は効率性を重視し、人材に対してより広範な業務を担当してもらいたいと考えていることが多いようです。

◆欠かせないコミュニケーション能力

その中でチームメンバーとの協調性や複数の部署間での連携をとるためのコミュニケーション能力などは、あらゆる職種で重要な要素となっています。社内はもちろん、クライアントとの対話をはじめとして、円滑なコミュニケーションはビジネスの成功に欠かせません。

また、変化の激しいビジネス環境では、柔軟な発想と問題解決能力が不可欠です。単なる日々の決められたルーティン業務をこなすだけではなく、新たな課題や困難に対して創造的かつ効果的な解決策を提供できる人材が求められています。

◆必須になりつつあるデジタルスキル

また、昔と大きく違うのはデジタルスキルが必要不可欠になっています。テクノロジーの発展により、デジタルスキルはますます重要性を増しており、実務で様々なツールやシステムを使用することもしばしばのため、必ずや求められるスキルと言っても過言ではないかと思います。

このように、昨今は、単一の専門性に留まらず、多面的なスキルと経験を持つ人材が求められています。マルチタスク能力やコミュニケーションスキル、問題解決能力など、幅広い能力を身につけることで、転職市場での競争力を高めることができるでしょう。

◆副業によるスキルアップの可能性

では、実際に自分の専門職を磨きながらもどうやって他のスキルを身に着けていくのでしょうか。

選択肢のひとつとして、副業が可とされている企業の場合であれば、

リモートワークで副業を行うというパターンもあります。

メリットとして、本業の仕事の専門性を持ち成長しながら、他のキャリアを積んでいくことが出来るのです。

コロナ禍以降、リモートワークの仕事は以前に比べてかなり増えたのではないでしょうか。リモートワークで多い職種は多岐にわたります。

例えば、コピーライティング、翻訳/通訳、バックオフィス業務、ウェブデザイナー、アシスタント業務、コンサルタント、デジタルマーケティングなど様々です。

本業とは別に異業種、他職種の業務経験を積んでいくことで、キャリアチェンジを考える際に、職務の幅が広がることでしょう。

あなたのキャリアアップの選択肢のひとつとして参考にしてみてください。