経理担当者としてのスキルには、確かに経理知識や簿記の知識が不可欠ですが、現代の経理業務は単なる数値の処理だけではなく、多くのITスキルも求められています。ここでは、経理担当者に求められる理想のスキルについてお話していきます。
・経理知識と簿記の知識
基本的な経理原則や税務法規の理解や会計ソフトウェアを使った仕訳の作成など
経理部門において必要不可欠な知識や業務経験です。
・経理担当者に求められるITスキル
1.会計ソフトウェアの知識:会計ソフトウェアを使って仕訳の作成、財務報告の生成など。
2.電子データ取引(EDI):EDIは電子的なデータ交換を指し、経理部門では取引の自動化に使用されます。EDIシステムの操作と設定が必要です。
3.Excelスキル:Microsoft Excel/スプレッドシートの関数は、データの整理、集計、分析、グラフ作成などに使用する基本ツールです。
4.データ分析ツール:経理データを視覚化し、データ分析を行うこともあります。
5.クラウドサービス:クラウドベースのサービス(Google ドライブ、Dropbox、OneDriveなど)を使用してデータを共有します。
6.Googleワークスペース:メール、カレンダー、ドキュメントの効果的な使用で業務が円滑になります。
7.コミュニケーションツール:スラックやチャットワークなどのコミュニケーションツールやタスク管理ツールによってチームメンバーと共有できます。
8.サイバーセキュリティツール:デジタル化が進む中、経理部門は機密性の高い情報を扱うため、サイバーセキュリティの基本の理解、サイバーセキュリティや暗号化、パスワード管理などデータの保護に努める必要があります。
パッと思いつくだけでもこのぐらいのスキルが必要になります。
現代において、経理担当者に求められるスキルは、単なる数字の取り扱いだけでなく、現代のデジタル環境での業務を効果的に進めるために必要な要素です。上記挙げたものはITスキルの一部になりますが、経理知識とITスキルを組み合わせた経理担当者は、組織にとって非常に貴重な資産となるでしょう。
現在の経理部門のデジタル化に適応するためITスキルが不可欠であることはお分かりいただけたかと思いますが、実際にはすべてのスキルを最初から身に付けている人はほぼ皆無です。では、どのようにスキルを獲得していくのがよいのでしょうか?
次回もこれらの理想のスキルについて、引き続きお話していきたいと思います。