経理部門のみならず、企業で働く人なら誰でも人事異動や退職などで担当者が変わり、これまでの業務が円滑に進まないで困ったというご経験お持ちではないでしょうか。
中でも経理部門の担当者のバックアップ体制は非常に重要です。今回はその重要性ついてお話させていただきます。
1: 業務の連続性の確保
経理部門は企業の財務情報や会計業務を担当しており、重要な役割を果たしています。担当者が病気や急な休暇、退職などの理由で業務を離れる場合、バックアップ体制が整っていることで業務の連続性を確保することができます。重要な期末決算や税務申告などの締め切りが迫っている場合でも、バックアップ担当者が代行業務を行うことでスムーズな運営を維持できます。
2: 業務の専門知識の保持
経理業務は複雑で専門的な知識を必要とする場合があります。担当者が一人で全ての業務を担当している場合、その知識や経験はその担当者一人に集中しています。しかし、バックアップ担当者がいることで知識や経験を共有し、チーム全体で業務をサポートできます。また、退職などで担当者が抜ける場合でも、別のバックアップ担当者がいることでその経験を引き継ぐことができます。
3: 内部統制の強化
経理部門は企業の内部統制の一環として機能しています。経理業務には重要な財務データや機密情報が含まれるため、内部統制を確立してリスクを管理することが重要です。バックアップ担当者の存在は、二重監査やチェックの仕組みを構築し、誤りや不正を早期に発見するための手段となります。これにより、経理業務の信頼性と透明性が高まります。
4:チームのメンバーの成長と継続的な学習
バックアップ体制を整えることは、経理部門のメンバーの成長と継続的な学習を促進する一因となります。バックアップ担当者は、代行業務を通じて新しい業務に取り組む機会を得ることができます。これにより、メンバーのスキルセットが拡大し、業務の多様化や負荷分散が可能となります。また、バックアップ体制を構築する際には、トレーニングや知識共有の仕組みを整えることも重要です。
このように、業務を円滑に進め、リスクを最小限にするためにも、経理部門では特に適切なバックアップ体制を整えることが重要であると考えます。
最近ではうまく経理のアウトソース、業務委託を活用しながら社内の担当者が変更になったとしても、業務委託先のパートナーを介して業務フローや知識などを蓄積し、いつでも取り出せる状態を作ることもできるようになってきています。バックアップの方法は企業によって様々ですが、我々ipartnersでも、属人的になりがちなその企業特有の業務フローや知識をインプット、共有することで、仮にその企業の担当が変更になったとしても我々がバックアップとしてフォローすることがよくあります。
バックアップ体制構築でお困りの際はぜひご相談ください