先日お客様と話している際に、経理部門の業務はどこからどこまでかと聞かれたので、
改めて、経理の業務はどういったものかと考えてみました。
経理部門の業務は、企業の財務情報を管理・記録し、正確な会計処理を行う部門のことを指します。主な役割としては、企業の財務状況を把握し、意思決定に必要なデータを提供することです。具体的な業務内容は以下の通りです。
1.会計処理・記帳:
日々の取引を帳簿に記録し、貸借対照表や損益計算書などの財務諸表を作成する。
2.仕訳入力:
売上や支出、仕入れなどの取引を勘定科目に振り分けて仕訳入力する。
3.決算業務:
月次決算、四半期決算、年次決算などの定期的な決算業務を行い、税務申告のための資料を作成する。
4.資金管理:
入出金の管理、資金繰りの計画、資金の適切な配分を行う。
5.支払管理:
仕入先や外部業者への支払い業務を管理し、支払条件や期日に合わせて処理する。
6.請求書発行・管理:
顧客への請求書の発行や入金確認を行い、売掛金の管理をする。
7.給与計算・経費精算:
社員の給与計算や経費精算を行い、適切に処理する。
8.税務処理:
法人税や消費税などの税金を計算し、適切に申告・納付する。
9.内部統制・監査対応:
不正を防止するための内部統制を構築し、外部監査への対応を行う。
経理部門の業務は、企業の財務的な健全性を保ち、経営判断をサポートするために不可欠な役割を果たしています。
しかし、このように並べてみますと、あくまで経理の業務はいわゆる記帳するまでで、数字分析はしないのではないかと思われている方も多いのではないでしょうか。実際、企業様によっては、数字分析を行う経営企画部門などが別で設けられている場合も多いでしょう。
経営企画部門の業務としては、企業の戦略立案と実行支援を通じて、企業の成長と発展をサポートしています。経営者の意思決定をサポートし、会社全体の方向性を決定するための計画を策定・推進する役割を担っています。
1.経営戦略の立案:
企業の中長期的なビジョンや目標に基づいて、成長戦略や競争戦略を策定する。市場環境や競合分析を行い、企業の強みを活かした戦略を構築する。
2.事業計画の策定・推進:
年度ごとの事業計画や予算の策定を行い、各部門と連携して計画の進捗管理を行う。
3.業績管理・分析:
KPI(主要業績評価指標)や予算に対する実績を分析し、改善策を検討・提案する。各部門の目標達成度を評価し、必要に応じて経営方針を修正する。
4.新規事業開発:
市場のニーズを把握し、新しいビジネスチャンスを見つけ、事業化のための企画・検討を行う。新規事業の立ち上げに必要なリソースの調達や投資計画を策定する。
5.M&A(合併・買収)戦略の立案と実行:
企業の成長や事業拡大を目的としたM&Aの戦略立案、対象企業の選定、デューデリジェンス(企業調査)などを実施する。
6.市場調査・分析:
市場動向や競合状況を分析し、経営戦略に反映する。市場データの収集と分析を通じて、経営層に有益な情報を提供する。
7.リスクマネジメント:
事業活動に伴うリスクを予測・評価し、リスク軽減のための対策を講じる。
8.組織改革・業務改善:
業務プロセスの見直しや組織の最適化を図り、効率的な運営をサポートする。
9.経営会議の運営・資料作成:
経営会議の準備や運営、会議資料の作成を行い、経営陣の意思決定をサポートする。
経営企画部門は、企業の未来を見据えた計画を策定し、その実現に向けて組織全体を導く役割を果たしている重要な部門です。
では、このような経営企画部門の会社をおいていらっしゃる企業様はどれだけあるのでしょか。中小企業やスタートアップ企業は、大企業と比べて経営資源(人材、資金、時間)が限られているため、経営企画部門のような専任の組織を持たないケースが多いと思います。
そのため、経営者や管理職が直接、戦略立案や経営企画業務を兼任していることも珍しくはありません。経営者や管理職としては、他の業務にかけたい時間をこちらの業務に時間を割かなくてはなりません。可能ならば、この業務を他に任せたいと思うこともあるのではないでしょうか。
経理部門は記帳するまでが仕事で、それ以上はやってもらえない?税理士さんに入ってもらっているけれど、PLはつくってもらったけれど分析はこちらで行わなくてなならない?などなど、お困りではないでしょうか。
内部で担うには人員的にもリソース的にも難しい場合もあります。そんな時こそ、まずはお気軽にご相談を!経理業務だけに限らず、会計システムの開発や、分析などの経営企画の資料作成なども承っています。また、状況に応じて補助金の支援のご紹介や採用支援のご紹介などもさせていただいておりますので、まずはお気軽にご相談ください。
次回は、弊社のお客様インタビューについてお話をさせていただこうと思っております!