最近、「AIで“仕事”がなくなっていくのではないか?」という話題を耳にすることがあります。
ChatGPT、Gemini、ClaudeなどのAIチャットボットは、文章作成や調査、要約、アイデア出しまでこなすようになりました。かつて専門スキルが必要だった業務の大半が、AIを用いることで誰でも数分でできる時代になってきました。
本当に、AIで“仕事”はなくなっていくのでしょうか?
・・・“仕事”はなくならないですよね。
ただ、“やること”は、大きく変わってきます。
AIが行ってくれるのはあくまで「作業」なので、残るのは「判断」です。
AIがとくに得意なのは、次のような領域です。
・文章作成・要約
・情報整理
・データ分析の下処理
・フォーマット化されたアウトプット
・調査・リサーチ
これらは、もはやAIの方が早く、一定の品質で作ることが出来ます。
一方で、AIが苦手なのは、
・何を目的にするのか
・どの前提で考えるのか
・どこまで信じるのか
そして、最終的にどう意思決定するのか。つまり、「考える方向」と「責任ある判断」は、人の仕事として確実に残ります。
一時期、「プロンプトエンジニア」という言葉が話題になりました。しかし実際には、特別な技術というより、
・AIに何をさせたいのかを明確にする力
・背景や条件を整理する力
・出力結果を評価・修正する力
これは、ビジネススキルそのものではないでしょうか。
AIを使いこなす人=仕事の整理ができる人
であり、ツールが変わっただけで、求められる本質は変わっていません。
では、専門職においてはどうでしょうか。
例えば、会計の仕事に置き換えると・・・
AIは、
・実績データの整理
・分析のたたき台
・将来予測のシミュレーション
・レポート文章の作成
までは行えると思いますが、どの数字を重視するか、どの前提で予測するか、事業の状況に合っているか、税務・制度変更の影響をどう考えるかなど、こうした部分は、依然として人の判断が必要です。
同様に、法務の仕事も見てみます。
・契約書のドラフト作成
・法令の調査
・リスクの洗い出し
これらはAIが支援できますが、最終判断や事業判断との整合は人の役割です。
専門職はなくなるのではなく、「作る人」から「考える人」へ役割がシフトしていくという構造変化が起きるのです。
実際にAIを触ってみると、率直な感想は「面白い!」です。
例えば、会議の内容をまとめる、提案書のアイデア、難しい資料の要約、表現の体裁を整えるなど、「こんなことまでできるのか!」と、ちょっとした驚きがあります。
さらに面白いのは、使い方次第で、アウトプットがどんどんアップデートされていくことです。条件を追加したり、前提を説明したり、目的を明確にしたりと。そうすると、AIの回答の精度が変わります。まるで、優秀なアシスタントに仕事の出し方を工夫していく感覚です。
AIは「試すほど上手くなるツール」ではないかと感じました。
AIの特徴は、専門知識がなくても使えることです。ChatGPT、Gemini、Claudeなど、ツールはいくつもありますが、違いを理解するよりも大切なのは、とにかく触ってみることです。
使っていくうちに、
「これはAIに任せた方が早い」
「この仕事は人がやるべきだ」
という感覚が自然と身についてきます。
そして気づくのは、AIは仕事を奪う存在ではなく、仕事を楽にしてくれる存在だということです。AIは日々進化しています。すべてを理解しようとしても、追いつくことはできません。だからこそ必要なのは、無理やりでも、触る時間を作るようにしています。5分でもいい。業務の一部でもいい。その積み重ねが、大事かなと思っています。